90年代格闘技ブームと並行する形で連載された名作格闘技漫画修羅の門。ここではとくに時代とシンクロした形で連載されたVT編を検証してみる。

VT編の連載開始は94年3月発売の月刊少年マガジン94年4月号、前年、93年の11月12日に第1回アルティメット大会、今のUFCが開催され、連載開始時には飛田の団体に参戦中のハーディングがラモンにRNCでタップアウト負け、パンクラスのシャムロックがホイスに足関節を取りに行ったところをRNCでギブアップ、というそのまんまな展開にどうかなと思わなくもないでした。
意外な事実
グラシエーロ柔術のレオンとラモン、当然のことながらヒクソン・グレイシーとホイス・グレイシーの関係を連想してしまうし、当然これをモデルとして描かれていたものとばかりに思っていたが、初登場時はわずかの差でヒクソンは無名であった。レオンの初登場となった94年4月発売の5月号の時点ではヒクソンの名はまだ一般的に広まってなく、執筆時期を考えるとなおさらである。ヒクソンの名は知られていなくても、すでにグレイシー柔術は一族、ファミリーという括りで日本でも知られていた。一族からの着想だったのか、先行取材で事実関係を掴んでいたのか、それとも想像力の産物だったのか、